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自分は時々、同業者の方から「どんな風に絵を描いてらっしゃるのですか?」みたいな質問を受けたりします。

なので、今回は自分が絵を描くときの手順について説明したページを用意してみました。
CGを描かない方も、このページを見て
「へーー CGってこんな風に描いてるんだ」って感じで興味を持っていただければ幸いです。

今回の絵は
こんな順番で描き進めていきました。
参考までにご覧ください。


ちなみに自分は
基本的に、Photoshopという
ソフトを使い絵を描いています。


■■■■手順1 ラフを描こう■■■■

まずは、紙にラフを描きます。
左の絵が、今回描いたラフになります。

本来はこの後、トレス台と呼ばれる
ような道具を使い、線を綺麗に
した方がよいのですが
今回の絵は、「汚いテイスト」
狙いますので、そのまま
スキャナーで取り込みました。


■■手順2 ラフを綺麗にしよう■■■

この作業は、先にトレス台を使い
線を綺麗にしている場合は
しなくてもよいです。

この時、普通は小さなゴミも
消したりするのですが
先にも述べたとおり、今回は
「汚いテイスト」を狙いますので
小さなゴミはあえて残します。

・・・けして、作者が面倒だから
消さない訳ではないです。

・・・・・・本当です。
■■手順3 レイヤー分けをしよう■■■

次は、絵をパーツ毎にレイヤーという
状態にして分けて用意していきます。

ここを読まれるような方は
レイヤーについてはとっくに知っている
と思いますが念の為、
簡単に説明しておくと、
レイヤーとは、アニメで言うところの
透明なセルのようなものです。

この時、先ほど用意した線画の画像は
一番上のレイヤーにして、「乗算」
というモードで重ねておきます。
■■手順4 レイヤー分けを進める■■

こんな感じで、どんどんレイヤー分け
進めていきます。

ちなみに自分は、「多角形選択ツール」
を使い、塗りつぶした箇所を囲んでは
塗りつぶす・・・といった感じで
塗り進めております。

同じ色の箇所が
一枚のレイヤー
です。

この時、レイヤーに付ける色は
基本的に適当
で問題ないです。
後から色変更はいくらでも
出来ますので・・・。
■■■手順5 レイヤー分け完成■■■

これが、レイヤー分けが終わった
状態です。

この時点でレイヤーは20ほどの枚数
になっていますが
絵に描き込みをしながら必要になれば
レイヤーはどんどん増やして
ください。

ただし、レイヤーを増やしすぎると
後から絵を変更しようとした時に
凄く大変になったりするので
注意が必要です。
■■■■手順6 着色開始■■■■■

着色を開始する前に、それぞれの
レイヤーを「ロック」する事を
お勧めします。

そうしておくと、選択しているレイヤーの
着色してあるエリアから色がはみ出なく
なるとともに、間違ったレイヤーを選んで
色を塗ってしまう危険も激減
します。

間違ったレイヤーを選んで
 色を塗ってしまう危険
とは、
 肌のレイヤーを選んでいるのに
 服の部分の色を塗ってしまう
ような
 ミスの事です。)


ちなみに左の絵は、空の部分を
着色した状態です。
■■■■手順7 着色進行1■■■■■

次は肌や髪などを塗り進めました。

何に着色する時もそうですが
下記の事を意識しながら描くと
よいと思います。

■光源がある場所(角度や距離)
■光源の色
■光源の種類


最低でもこれぐらいの事を
念頭におきながら描かないと
完成した時にちぐはぐな感じに
なる事が多いです。

■■■■手順8 着色進行2■■■■■

さらに描き進めていきます。
この時、ある程度リアルな方向で
着色を進めているのであれば
下記の項目にも注意した方が
よいと思います。

■塗っている物の質感
■今塗っているものの反射率
■反射率の高いものを塗っている時は
 その周りにある物の色を反映させる

■■■■手順9 岩を着色■■■■■

今度は岩を着色しました。

今回の絵では、
「遠くの岩」
「中間距離にある岩」
「近くの岩」

で、描くテイストを変えてみました。

・・・本来これは、よい事ではないので
真似しないで下さい。

作者は、岩を描くのが好きなので
いろんなテイストの岩を描いて
みたかったのです。
■■■手順10 立体感を出す■■■■

今さらですが、龍の着色作業を例に
あげて、立体感を出す様子を
お見せします。

・・・と言っても、簡単で
セル画のように、光の当たっている
部分と、影の部分を分けて塗っていく
だけです。
■■■手順11 立体感の強化■■■■

そして左の絵が、色を増やし
立体感を強化したものです。

この時、ある程度
質感も考慮して描きました。
■■■手順12 さらに手を加える■■■

そして左の絵が、
さらに手を加えた状態です。

立体感のアップ
質感のアップ
龍は大きいので、パーツごとに
距離感の表現を加えました。
■手順13 全部のレイヤーに着色■■

今まで書いたような点に注意しながら
どんどん描き進めていき
全てのレイヤーに着色が終了した
ものが左の絵です。
■■手順14 いろいろ調整して完成■■

最後に、いろいろ調整して完成です。

調整した点は
「距離感を出すための処理をする」
「線画に変化をつける」
「最後に描きたい物を追加する」

などです。

この絵は、楽しみながら少しずつ描いていきましたので、実際は
描きあがるのに2週間ぐらいかかりました。
本当はもっと早くかかないといけませんが、
まあ、趣味で描く絵ぐらいは、ゆっくり描く事を許してやってください。

ちなみに、最初に狙っていた通り「汚いテイスト」に落ち着いたので
よかったです♪

自分はCGを使って、「汚い絵」を描くのが理想なのですが
いつもその事をいうと、相手が困惑した表情を浮かべます。
・・・・うーーむ 何でだろう?

以上です。
長々と、つまらない話に付き合っていただき、ありがとうございました。
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